一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、スモッグの増える夏に向け、無料の大気質予報の利用を推奨
大気環境】 【掲載日】2015.05.13 【情報源】アメリカ/2015.04.27 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ニューイングランド地方の住民に対して、夏に向けて地表オゾンと粒子状物質による大気汚染(スモッグ)のリスクが高まることに注意を喚起し、無料の大気質予報を利用するよう呼びかけた。スモッグは気温が上がる夏に増加し、特に屋外で活動する住民や呼吸器系疾患(喘息等)を持つ住民の健康への悪影響が懸念されている。EPAやニューイングランド州はウェブサイト等で大気質情報を公開しているほか、登録者に対して「大気質警報」を電子メールで送信する無料サービスも提供している。EPAは、これらの情報を利用してスモッグ濃度の高い日には屋外での激しい活動を控えるよう住民に呼びかけている。また、汚染物質の排出を減らすため、公共交通機関の利用や電力使用の抑制、小型ガソリンエンジン機器(芝刈り機等)の使用中止等の協力を求めている。なお、大気質警報発表の基準となる現行のオゾン濃度基準は2008年に定められた0.075ppm(8時間平均)だが、EPAは基準の強化を提案しており、2015年10月1日までに最終決定が下される。【アメリカ環境保護庁】