国連環境計画と国連食糧農業機関、食料安全保障の土台となる生態系サービスの保全に向けた協力に関する覚書に署名

自然環境】 【掲載日】2014.10.09 【情報源】国連／2014.09.24 発表

国連環境計画（UNEP）と国連食糧農業機関（FAO）は、食料安全保障の土台となる生態系サービスの保全に向けた協力に関する覚書に署名した。
生態系は、食料供給や栄養循環、気候調整など幅広いサービスを経済や社会に提供している。特に途上国では、大半の国民の生活を土地や海が直接支えており、健全な生態系は食料安全保障上、極めて重要である。今回の覚書は、持続可能な開発目標（SDGs）等のポスト2015年開発アジェンダにおける両機関の協力を正式に表明するものであり、覚書に付属する「戦略的パートナーシップ計画」で次の優先4項目が示された。
・リオ＋20で採択された「持続可能な消費と生産に関する10年枠組み」における新たな「持続可能な食料システム計画」の実施。
・持続可能で生産力のある生態系の維持・向上に向けた取組の拡大。
・自然資源の利用とSDG達成の進捗を追跡するデータ・統計・指標へのアクセス向上、及び証拠に基づく情報や科学と政策の接点を強化する方法の提供。
・持続可能な食料システムと生態系管理を支える法律文書の策定・実施への共同支援。
【国連環境計画】