一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、空気汚染による心臓某リスクを公共広告で啓発
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.02.18 【情報源】アメリカ/2014.02.05 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は空気汚染が心臓病にもたらすリスクを、医療関係者をはじめ国民全体に伝えるための新たな公共広告を公表した。EPAのマッカーシー長官は、過去40年ほどで大気は大きく浄化したとしながら、「今後も、EPAは大気浄化への努力を続けるが、国民もEPAの新しい公共広告のアドバイスに従って心臓の健康を守るための行動を進めることができる」と述べている。2月は「アメリカ心臓月間」でもあり、EPAは、心臓へのリスクを含めた大気汚染の健康影響に関する医療従事者への教育に力を入れている。この公共広告は2011年9月に保健社会福祉省が開始したミリオン・ハートの取組もサポートする。
アメリカ人の3人に1人は心臓病を患っているといわれるが、空気汚染は患者の心臓の状態を悪化させ、心臓発作や脳卒中を誘発することもある。特に懸念されるのは、超微粒子への曝露である。微粒子は自動車の排ガスや、煙、埃の一部であり、一見きれいにみえる空気にも存在することがある。
粒子汚染は季節に関わらず存在するため、心臓病を抱える人々は、毎日「大気質指数」予報をチェックし、大気質が悪い日には、屋外での運動は屋内に切り替える、交通量の多い通りは避けるなどして、自身の健康を守ることが推奨される。「大気質指数」予報は400以上の都市について、携帯電話の無料アプリケーションまたはやはり無料のEnviroFlash電子メールサービスで受け取れる。【アメリカ環境保護庁】