一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、持続可能な金融システムの設計に関する調査を開始
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.02.07 【情報源】国連/2014.01.23 発表
国連環境計画(UNEP)は、低炭素でグリーンな経済への移行を実現するため「持続可能な金融システムの設計に関する調査」を開始した。世界的な金融危機を受け、金融システムにおける持続可能性の必要性が高まる中、政策立案者や金融機関など、健全な金融システムとそれが形成する今後の経済を考える関係者等に対し情報を提供し指針を示す。現在、気候変動や資源不足などの環境問題は不可避であると認識する金融機関は増えているが、現行の金融制度はグリーン経済への移行を促進するのに適していない。このため、この調査を通じて最優良事例を示し、原則や枠組みを策定し、新たな思考を引き出すことで持続可能な金融システムを促進させるための選択肢の提示を目指す。HSBCインドの最高責任者や世界銀行の副総裁など主要金融機関の経営者や専門家などから成る助言機関の先導の下、UNEPは18カ月をかけて調査を実施する。シュタイナーUNEP事務局長は「この調査は政策の革新や最優良事例の構築を通じ、グリーン経済への移行を金融システムが促進できるようにするもの」だと述べた。【国連環境計画(UNEP)】