一般財団法人環境イノベーション情報機構
スウェーデン、ノルウェーとの共通電力証書市場導入で再生可能エネルギーが大幅増と発表
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.12.12 【情報源】スウェーデン/2013.11.27 発表
スウェーデンエネルギー庁は、2012年1月のスウェーデンとノルウェーの共通電力証書市場導入から1年で、再生可能エネルギー源による電力が3.2テラワット時(TWh)増大したと発表した。このデータはスウェーデンエネルギー庁とノルウェー水資源エネルギー庁(NVE)が共同でまとめた初の年次報告書によるもの。報告書は、2012年の共通電力証書市場の主要事項とデータを示している。共通市場では、スウェーデンとノルウェーの国境を超えて証書の取引が行われている。2012年から2020年までの間に、再生可能電力生産を、両国で合計26.4 TWh増やすことを目指すという。2012年の3.2 TWhの増加分のうち、2.8 TWhは、スウェーデンで稼働している発電所で、残り0.4TWhはノルウェーの発電所で発電された。
この電力証書市場では、電力生産者(発電者)は、再生可能エネルギーによる電力1メガワット時(MWh)あたり1単位分の電力証書を受け取り、これを市場で売却する。電力供給者と一部のエンドユーザーには、法により電力販売量または使用量の一定比率(割り当て)に応じた証書購入が義務付けられている。電力生産者は、売電の収入に加え、証書の売却でも収入が得られることになる。【スウェーデンエネルギー庁】