一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画(UNEP)、バンコクの国際会議で自然資源の価値をGDPに算入する方法を検討と発表
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2013.10.28 【情報源】国連/2013.10.10 発表
国連環境計画(UNEP)は、アジア地域の自然資源の価値を算定する方法について検討する国際会議がバンコクで開催されたと発表した。会議には、アジア各国の統計、経済、環境の専門家や政策立案者が参加し、「環境会計」や土壌・水・生物多様性などの「自然資本」をどのように評価するか等の専門的な議論を行った。また、1950年以来使われている国民勘定体系の範囲を越え、総合的な豊かさを算定する手法を確立する方法についても議論した。現在の国民勘定体系からは国内総生産(GDP)等の統計が得られるが、これにはきれいな空気や水、肥沃な土壌等の資産価値が算入されておらず、こうした自然資産の悪化を招くような意思決定につながることも多かったという。
会議開催の協力機関である国連開発計画(UNDP)アジア太平洋事務所環境チームのリーダー、ジョンソン氏は「今や国が金銭的にどれだけ生産したかを問うだけでは不十分な時期に来ている。自然の価値がどれだけあるかを問わなければならない」と、アジア諸国の「自然資本」を勘定体系に組み入れることの重要性を語った。【国連環境計画】