一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界資源研究所、開発プロジェクトの環境社会影響評価に生態系サービスの影響を含める評価ガイドを作成
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.10.21 【情報源】その他/2013.10.02 発表
世界資源研究所(WRI)は、開発プロジェクトと人と環境との相互依存関係に注視し、開発プロジェクトの環境社会影響評価(ESIA)に生態系サービスへの影響を組み込む手法を示したガイド「Weaving Ecosystem Services in Impact Assessment : A Step-by-Step Method(生態系サービスを影響評価に組み込むための段階的手法)」を発表した。最近のESIA基準では、開発プロジェクトの影響を評価する際に生態系サービスを勘案するよう求めているが、これを組み込んで環境・社会影響を的確に把握する具体的手法は明確には示されておらず、生態系サービスが十分に評価されていないことが多かった。今回のガイドでは、関連する生態系サービスの特定、その優先順位付け、生態系サービスを評価する範囲と情報の必要性の明確化、優先的生態系サービスのベースラインの設定、優先的生態系サービスに対するプロジェクトの依存度と影響の評価、当該影響の緩和とプロジェクト依存度の管理という6つのステップを提示し、この段階を踏むことで、プロジェクト開発者はプロジェクトの目的を達成しつつ、生態系サービスへのマイナスの影響を緩和することが可能になるという。【世界資源研究所】