一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、再生可能燃料の2013年使用基準を決定
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.08.21 【情報源】アメリカ/2013.08.06 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、アメリカで販売される輸送用燃料に混合する再生可能燃料の量を示した「再生可能燃料基準」(RFS)の2013年燃料別基準を決定した。再生可能燃料の全体量は、165億5000万ガロン(9.74%の混合)で、種類別の目標量と使用比率は、バイオディーゼル(12億8000万ガロン、1.13%)、先進型バイオ燃料(27億5000万ガロン、1.62%)、セルロース系バイオ燃料(600万ガロン、0.004%)となった。RFSは、2007年エネルギー自給・安全保障法(EISA)によって創設されたプログラムである。同法では、再生可能燃料の使用量全体を2022年に360億ガロンとすることとし、この目標に向かって毎年の目標量を定めている。EPAは、この目標量を達成するための使用比率の基準を毎年算出している。この基準を基に、石油産業が混合しなければならない再生可能燃料の最低量が決まる。
また、RFSで再生可能燃料の使用義務量が定められるなか、現在販売される10%エタノール混合ガソリン(E10ガソリン)を超える量のエタノールを燃料供給に組み込むことが困難となる状況(E10ブレンドの壁)についての懸念が多くの関係者から寄せられたことから、EPAは、2014年のRFS義務量の提案では、RFSに柔軟性を持たせ先進型バイオ燃料と再生可能燃料全体の量を減らすことを提案するとしている。【アメリカ環境保護庁】