一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

フランス、火力発電所のCO2回収試験で最初の1トンを回収

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.07.26 【情報源】フランス/2013.07.15 発表

 フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、重電大手Alstom社とフランス電力公社EDFの研究実証装置でCO2回収試験が開始され、CO2の最初の1トンが回収されたと発表した。EDFグループは、化石燃料を用いる発電所からの環境負荷を低減するための研究と技術革新に投資する方針を決めており、この装置への投資2200万ユーロ(ADEME研究実証資金が25%を拠出)もその一環である。ADEMEは2010年に、この試験を助成対象として選定した。
 試験装置は、ルアーブルにあるEDFの火力発電所に設置され、ダウケミカル社の協力のもと、アミン溶液を用いて煙道ガスからCO2を分離する技術を採用している。この試験の目的は、エネルギーとアミン溶液の想定量を確認することで、これにより、コストと環境の観点からこのプロセスに開発価値があるかどうかを評価するという。実際に稼働中の火力発電所で試験することは、CCS(CO2炭素回収貯留)の効率的な産業ソリューションとして重要なステップである。この試験ユニットのプロセスため、Alstomとダウケミカルは、エネルギー消費を最小限に抑える先進設計を特別に開発したという。この試験では、最終的に1時間当たり1トンのCO2を回収することを目指している。今回の試験は貯留でなく回収であるため、回収したCO2は大気に放出される。【フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース