一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリスの研究者ら、ペントランド海峡の潮力発電は最大で1.9GWと予想
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.07.23 【情報源】イギリス/2013.07.10 発表
イギリス自然環境研究会議の発表によると、オックスフォード大学の研究チームは、スコットランド(本土)とオークニー諸島を隔てるペントランド海峡の潮力発電で、最大で1.9GWの発電が可能との予測を報告した。これはスコットランドの年間消費電力の半分に相当するという。報告によると、この数値は実現可能なタービンの設置数、各タービンの相互作用、潮の周期の平均化などさまざまな要素を考慮しているため初期の推定値よりかなり低いが、信頼性の高い数値であるという。また、潜在的には1.9GWの発電量は可能であるとしながらも、1GWの発電量を目標とすることが現実的であるとしている。研究では、数学モデルを用いて各タービンが互いのエネルギーを奪い合わないようにするための配置方法を分析し、最大発電量を算出した。報告書の主執筆者であるトーマス・アドコック博士は、ペントランド海峡は世界で最も優れた潮力発電地域のひとつになるとし、そのためにはタービンの配置設計を慎重に行う必要があるとの見解を示した。【イギリス自然環境研究会議(NERC)】