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環境ニュース[海外]

アメリカエネルギー省、次世代省エネ照明のコスト削減プロジェクトに1000万ドルを助成

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.06.18 【情報源】アメリカ/2013.06.04 発表

 アメリカエネルギー省(DOE)のモニッツ新長官は、エネルギー効率の高い照明製品の製造のための研究開発を進めるプロジェクト5件を発表した。プロジェクトはLEDおよびOLED(有機LED)の品質と性能を高めつつ、特に製造コストの削減を目指すもので、DOEは民間部門が拠出する資金と同額となる合計1000万ドルを拠出する。
 DOEが新たにまとめた報告書によると、アメリカ国内で設置されたLEDランプ・照明器具は、過去2年間(2010〜2012年)で450万個から4900万個へと10倍以上の伸びを示した。これらの設置(埋め込み型照明や街路灯など、一般的な屋内外の用途を含む)により、年間のエネルギーコスト6億7500万ドルが削減されたと推定される。また同期間に、LED電球の価格は、約54%下がった。今後20年で、すべてをLED照明に切り替えたとすると、アメリカのエネルギーコストは2500億ドル削減でき、照明用の電気消費量を50%近く削減できるという。2030年には、すべての照明の売り上げのうち、75%がLED照明になると見込まれる。
 しかし、ライフサイクル全体で見たコストは低くても、現在LED・OLED照明の初期投資は従来型の照明より高く、導入の障害となっている。今回発表されたプロジェクトは、LEDの設計、製造プロセスや設備を工夫してコストを大幅に削減することを目指すものである。対象プロジェクトは、Cree Inc.、Eaton Corporation、OLEDWorks, LLC、Philips Lumileds、PPG Industries, Inc.の5社がそれぞれ実施する。【アメリカエネルギー省】

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