一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、水域の汚染と外来種を防ぐ一般船舶許可(VGP)を決定
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.04.15 【情報源】アメリカ/2013.03.28 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、汚染物質や外来種の侵入からアメリカの水域を守るために商業用船舶からの排水を規制する一般船舶許可(VGP)案を最終決定した。このVGPは、軍用船舶と娯楽用船舶を除く、全長79フィート以上の商業用船舶を対象とし、2013年12月に失効する現行の2008年一般船舶許可に代わるもので、バラスト水の排出上限を初めて設けた。規制される排水の種類は27区分にわたり、認可プロセスの効率向上や排水既定の明確化のため、下記のような規定を設けている。・侵略性外来種を導入するリスクの抑制(バラスト水の中に混入した侵略性外来種の放出を抑えるための排出基準値の強化、五大湖の環境保護強化等)。
・船舶所有者・運用者の管理負担の軽減(報告において重複していた部分の解消、記録の電子化、操業休止船舶の自主検査回数の削減等)。
新排出基準は、EPA科学諮問委員会および全米研究協議会(NRC)による各種調査で裏付けられている。また国際海事機構(IMO)の2004年バラスト水管理条約(船舶のバラスト水及び沈殿物の規制及び管理のための国際条約)の基準とも一致している。【アメリカ環境保護庁】