一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、新規風力発電ファーム建設を承認、洋上風力発電容量は6.6GWへ
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.07.19 【情報源】イギリス/2012.07.06 発表
イギリスのエネルギー・気候変動省(DECC)は、イギリス東部の北海に面するノーフォーク州沖での洋上風力発電施設2か所の新規建設を承認した。これにより、イギリスで稼働中、建設中及び承認済みの洋上風力発電容量は、合計6.6GW(うち稼働中は1.9GW)になった。この両ファームの発電容量は1GWを超え、約73万家庭分の発電能力を持ち、事業投資額は約30億ポンドにのぼる。2011年に発表されたイギリス再生可能エネルギーロードマップでは、2020年までに最大18GWの洋上風力発電施設を建設することとしている。一方、同じくノーフォーク州沖で計画されていた風力ファーム1件については、EU指令に基づく保護区内の海鳥(サンドイッチアジサシ)生息地への悪影響が懸念されるとして、建設申請が却下された。
DECCのヘンドリー大臣(エネルギー担当)は、「新たに承認した2つの風力発電事業は、クリーンエネルギーのみならず大きな投資と雇用も生む」と語ると同時に、政府が野鳥個体群への影響など、エネルギーと経済以外の問題にも配慮したことを強調した。【イギリスエネルギー・気候変動省】