一般財団法人環境イノベーション情報機構
自然資源の管理における女性の役割強化が平和に寄与、国連機関の専門家らが強調
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2012.03.26 【情報源】国連/2012.03.08 発表
国連「国際女性の日」に合わせて第56回国連女性の地位委員会が開催され、男女(ジェンダー)平等と自然資源管理、平和構築の関連性に関して専門家による議論が行われた。現在、世界人口の4分の1、農業労働力の大部分を、農村地域の女性・少女が占めている。自然資源の公平かつ持続可能な管理において女性の役割が拡大すれば、平和構築と紛争後の社会の平等と安定を創出・維持する上で非常に有効であるという。しかし、紛争中、男性の不在等によって政策決定や自然資源・財政運営における女性の役割が増大した場合も、紛争後は後退することが多い。また、女性の権利が認められない地域も多いことから、紛争時には、移住や暴力などにより、女性のおかれる状況が悪化しやすいことなども合わせて議論された。これらの議論をもとに、主催したUN Women(国連女性機関)、UNEP(国連環境計画)、PBSO(国連平和構築支援事務局)は、男女平等・自然資源管理・平和構築の関連性に関する共同政策報告書を作成する予定である。【国連環境計画(UNEP)】