一般財団法人環境イノベーション情報機構
陸と海のつながりに関する国際会議(GLOC)、陸上活動からの海洋環境の保護をもとめマニラ宣言採択
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2012.02.09 【情報源】国連/2012.01.27 発表
フィリピンで行われていた「陸と海のつながりに関する国際会議」(Global Conference on Land-Ocean Connection)は、陸上の活動に起因する影響からの海洋保護を目指し、マニラ宣言を採択した。この会議は、フィリピン政府と国連環境計画(UNEP)の共催によるもので、海洋と沿岸地域の持続可能な管理を向上させる新たな政策と行動の形成を目指し、65カ国から政府、海洋科学者、NGOなどが参加した。同宣言は、2012〜16年に国際社会、各国、地域レベルで取り組むべき行動を示した16の条項からなる。廃水や海洋廃棄物、化学肥料による汚染の削減・管理を行う政策策定のほか、特に小島嶼国国家の生活や食料保障を支える健全な海洋・沿岸の重要性を認識し、沿岸地域社会の気候変動への脆弱性の改善、人間活動による生物多様性の喪失や残留性有機汚染物質(POPs)等への協働的取組も促している。また、陸上の人間活動が海洋及び沿岸環境の健全性、生産性、多様性に与える脅威を対象とした、UNEPの「海洋環境保護のための地球行動計画」(GPA)の実施も促す内容となっている。【国連環境計画】