一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、2010年温室効果ガス排出量国家インベントリーを公表、京都議定書目標義務を達成
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.01.31 【情報源】ドイツ/2012.01.16 発表
ドイツ連邦環境省は、ドイツ連邦環境庁がとりまとめた温室効果ガス排出量に関する2012年国家インベントリーの内容を公表した。これは、2010年の温室効果ガス排出量を算出したものであり、2010年は景気回復にも関わらず、京都議定書の目標義務を達成したことを示している。2010年の排出量は1990年比で約25%減少となり、これは、年間2億9500万トンの二酸化炭素排出削減に相当する。2009年と比較し2.7%増加したものの、2008年と比較すると約4%減少している。また、温室効果ガス排出量のうち87.4%を二酸化炭素が占めた。このうち大部分は景気回復の影響で利用が増加した化石燃料エネルギーが占めている。一方で他の温室効果ガスの排出量は減少した。レトゲン連邦環境大臣は、「温暖化防止対策におけるドイツの成功は、国際社会及びヨーロッパにおいても顕著である。私たちは、経済成長と温暖化防止対策が両立可能であることを示している。この道を更に進み、2020年までに40%の温室効果ガス削減を目指す。温暖化防止政策によって、経済成長、技術革新、雇用創出も促進することも断言できる」とコメントした。【ドイツ連邦環境省】