一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、各国の資源効率への取り組みをまとめた報告書を公表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2011.10.25 【情報源】EU/2011.10.11 発表
欧州環境庁は、報告書「ヨーロッパにおける資源効率‐欧州環境庁加盟国及び協力国31ヶ国における政策とアプローチ」を公表した。欧州委員会による「資源効率ロードマップ」では、重要な資源を生み出す世界の主要な生態系の60%は退化、または持続可能ではない形態で利用されていることが指摘されている。報告書は、水の効率的利用や化石燃料からの脱却など、ヨーロッパ各国において実施されている資源効率を向上させるための様々な戦略や施策をまとめている。国ごとに資源や経済状況、ニーズが異なることから、各国における資源効率の定義は統一されていないものの、多様な取り組みが示されている。ほとんどの国では、持続可能な開発や環境、原料、気候変動、経済改革といった他の戦略の一部として資源効率に取り組んでいるが、資源消費に関する根本的な問題に取り組んでいる国は少ない。報告書では、ヨーロッパが、資源効率のための包括的な計画を策定するためには、さらに長い道のりを要することが示されている。【欧州環境庁】