一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、飲料水に含まれる過塩素酸塩の規制に関し小規模事業者の意見を募集
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2011.08.26 【情報源】アメリカ/2011.08.12 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、小規模事業者(SER)に対し、飲料水に含まれる化学物質である過塩素酸塩の規制に関する中小企業提言検討パネル(SBARパネル、Small Business Advocacy Review Panel)への参加を呼びかけた。中小企業の大多数に経済影響を与える可能性のある規制の実施に際しては、このSBARパネルの設立が法的に義務付けられている。過塩素酸塩は、自然界でも人工的にも生成される化学物質で、爆薬等の製造のほか、漂白剤等にも使用される。EPAは、この過塩素酸塩が、1)健康に悪影響を及ぼす可能性がある、2)公共水道施設において健康上懸念されるレベルが頻繁に検出される可能性が高い、3)520〜1660万人の健康リスクを軽減できる重要な機会となることから、飲料水安全法で汚染物質を規制する三基準を満たしていると判断、規制に踏み切った。パネルには、他の担当局も出席し、企業や政府機関、非営利団体側の意見や提案を求めていくとしている。【アメリカ環境保護庁(EPA)】