一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ連邦政府、ラドン被ばく軽減のための行動計画を発表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2011.07.05 【情報源】アメリカ/2011.06.20 発表
アメリカの環境保護庁、米国総合サービス局、農務省、国防総省、エネルギー省、保健社会福祉省、住宅都市開発省、内務省、退役軍人省は協力して、連邦政府ラドン行動計画に着手する。この行動計画は国、州、地域の既存の計画を強化、発展させることにより、ラドン被ばくの軽減を図るものである。ラドンは自然発生する目に見えない無臭の放射性ガスで、米国では毎年推定2万1000人がラドンに起因する肺がんで死亡している。環境保護庁のジャクソン長官は、「行動計画を通して協力機関と連携し、屋内でのラドンの危険性について認識を高め、その危険性を軽減する対策を講じる。そうすることで国民の生活環境はより健全なものになる」と語った。この行動計画には連邦政府の施策として次のような項目が盛り込まれている。1)ラドン被ばくに付随する健康リスクとその対処法について各家庭を指導するための政府横断的な普及啓発の取組み
2)ラドン検査と軽減対策を連邦政府の計画に組み込む
3)学校、保育施設、集合住宅でのラドン測定と軽減に関する新たな基準と規則改訂への資金投入
4)民間・公共部門におけるラドン検査と軽減対策を推進するインセンティブの設定
【アメリカ環境保護庁】