一般財団法人環境イノベーション情報機構
佐川急便、「ふんわりアクセル」で燃費改善
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.04.26 【情報源】日本/2011.04.20 発表
佐川急便は、車両を発進させる時の燃料消費を抑える「ふんわりアクセル」で燃費を3.42%改善した。運転手の運行データを記録する機器、「ドライブレコーダー」を活用して追跡調査したところ、従来から取り組んでいる環境に配慮した運転に加えて、ゆっくりアクセルを踏むことによる効果を実証できた。2010年10月から2011年1月までの4カ月間、ドライブレコーダーを装備している同社の5500台の車両のうち、継続してデータが抽出できた1420台を追跡調査。ゆっくりアクセルを踏んだ回数を、総発進と総加速を合わせた回数で割った「ふんわりアクセル度」が80%以上になった車両は、80%未満より3.42%燃費が良いという結果が出た。
同社は、環境に配慮して急発進、急加速、急停止をしない安全運転を「エコ安全ドライブ」として推進し、「エコ安全ドライブ7カ条」を定めて研修会を開催するなど、全運転手への徹底を図っている。アクセルの仕方についても運転手に指導した。今回の調査結果でその効果が現れ、省燃費につながった。
同社の2010年度の燃費実績は、猛暑の影響でエアコンの利用率が高くなったものの、前年度と比べ0.03%向上した。2011年度も引き続きエコ安全ドライブを促進するとともに、今回の燃費診断を活用しながら、一層の省燃費運転を目指す。