一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、連邦政府「持続可能な発展」戦略を公表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2010.10.19 【情報源】カナダ/2010.10.06 発表
カナダのプレンティス環境大臣は、連邦政府としては初めてとなる、持続可能な発展戦略を公表した。新戦略では、環境政策の意思決定における透明性を確保するため、1)カナダ政府の取り組みの全体像を総合的に示す
2)計画とその結果の報告とを直結させる
3)進捗状況の追跡と報告のため、測定、モニタリング、報告の段階を設ける
の3点を重視したとし、これまでのカナダ政府の、持続可能な発展への取り組みにおけるシステム的な弱点についての指摘に応えたものとなっているという。
新戦略では、改正と報告を3年周期で行い、「PDCI(Plan, DO, Check, Improve)」のサイクルを確立、意思決定の透明性をさらに高めている。カナダ政府自身の業務から出る温室効果ガス排出の削減にも努めており、環境適合型建物、電気電子機器廃棄物、紙の使用量等の主要分野で自らの環境フットプリントを減らし、2020年までに2005年排出水準の17%を削減するという国の目標に向かって行動していくとしている。本戦略ではまた、経済的・社会的意思決定における環境配慮を一体化するため、連邦政府の「戦略的環境評価」の指針も強化するとしている。【カナダ環境省】