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環境ニュース[海外]

新たな生物多様性国家戦略の策定、中国で進展

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.09.08 【情報源】その他/2010.08.26 発表

 中国の新・生物多様性国家戦略の策定が進んでいる。この国家戦略についての国際フォーラムが2010年8月25、26の両日、中国四川省成都で開催された。フォーラムはEU中国生物多様性プログラムにより開催されたもので、国際NGOをはじめ300人を超す専門家が出席した。開会の挨拶で、中国環境保護部の李干杰副大臣は、このフォーラムは、生物多様性の諸問題解決のために、国際協力を推進しようとする中国の決意をしめすものと述べた。
 中国は、1994年、他国にさきがけ生物多様性国家戦略と行動計画(NBSAP)を作成した経験を持ち、今回2010〜2030年の20ヵ年を対象とした新・生物多様性戦略と行動計画についても、名古屋の生物多様性サミットに向けていちはやく策定に着手した。国家戦略は既に国務院に提出されている。
 国家戦略では、2020年までに、生物多様性保全地域の面積を、中国国土の15パーセントから18パーセントへ拡大するという目標を掲げている。策定には、市民社会の代表も含めたあらゆる利害関係者が参加したとされる。生物多様性条約のジョグラフ事務局長は、中国の新戦略のアプローチについて、他国の範となるものと賞賛した。
 事務局長は、成都滞在中に李副大臣と会談すするほか、2010年10月に名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議への準備のため、四川省の副知事とも会談する予定。【生物多様性条約事務局】

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