一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 2009年の温室効果ガス排出量試算は前年比8.4%減
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.03.16 【情報源】ドイツ/2010.03.05 発表
3月5日、ドイツ連邦環境庁の実施した2009年の温室効果ガス排出量に関する最初の試算結果が発表された。これによると、2009年の排出量は2008年と比較して8.4%減(8000万tに相当)、1990年と比較して28.7%減となった。特に、産業部門では記録的な排出減となり、中でもエネルギー集約型産業がその要因となっている。また、産業部門における電力需要が大幅に減少したことにより、発電所からの排出量も減少した。家庭部門、商業部門におけるCO2排出量は、経済危機の影響はほぼ無いか、または僅かである。2009年に、中古車の買い替えボーナス制度が導入されたが、交通部門への影響はほとんど見られない。レトゲン環境大臣は、「排出量の減少は、経済危機が原因である。我々の目標は、温暖化対策により成長することである。このため、再生可能エネルギーの拡大とエネルギー効率化の支援に今後も力を入れ、長期的な温暖化対策と経済成長を促進していきたい」と語った。【ドイツ連邦環境省】