一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 再生可能エネルギーによる熱生産に30億ユーロ以上の投資
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2010.03.16 【情報源】ドイツ/2010.03.05 発表
ドイツ連邦環境省は、3月5日、2009年に実施した再生可能エネルギー市場促進プログラムにより、再生可能エネルギーによる熱生産に対し、30億ユーロ以上の投資が行われたと発表した。プログラムの一つであるドイツ復興金融公庫の再生可能エネルギープログラム(プレミアムバリエーション)では、2100件のローンに3億ユーロの融資が決まった。このうち約80%は、中小企業が対象となる。2009年は、特に、再生可能エネルギーで供給される近距離熱供給網の設置や拡張、大規模なバイオマス暖房や太陽熱収集器、大規模な熱貯蔵タンク、バイオガスを天然ガスの質に変換する設備、未処理のバイオガスを輸送するバイオガス供給網といったプロジェクトに認可が下りた。
ドイツ経済輸出庁によるプログラムでは、2009年は、25万3000件の補助金が、小規模な太陽熱収集器やバイオマスボイラー、ヒートポンプに補助された。連邦環境省は、投資者に対し、返還の遅れを少なくするために、約9600万ユーロを補助金として用意している。再生可能エネルギーによる熱生産への融資は、個人、地方自治体、中小企業も申請することができ、小企業は、特に低い利率で受け取ることができる。
プログラムは、2010年も引き続き実施される。また、小規模な太陽熱収集器のためのボイラー交換ボーナスについても、2010年末まで引き続き実施される。【ドイツ連邦環境】