一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス&ブラジル 共同で生物多様性会議を開催
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.01.27 【情報源】フランス/2010.01.17 発表
イギリスとブラジルが主催する、生物多様性に関する国際会議が、1月17日、ロンドンで開催された。この会議は、生物多様性に関する新たな地球規模の目標の方向性や、10月に名古屋で行われる第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)に向け、様々な課題について非公式的に議論を交わすもの。中国やウガンダなど途上国を含め、50カ国以上が参加した。
話し合われた主な内容は、現在の地球規模の生物多様性の状況と傾向、将来のシナリオ、生物多様性をめぐる課題、生物多様性の経済的な評価(生態系と生物多様性に関する経済学(TEEB)プロジェクト)、生物多様性に関する行動を推進するために必要な新たな目標など。
1992年以降、生物多様性の喪失は大きく進み、ミレニアム生態系アセスメントによると、およそ60%の生態系が悪化、または持続可能でない方法で利用されているという。また、近年、生物多様性の保全が進んでいるものの、2002年に採択された目標(2010年までに生物多様性が失われる速度を著しく低減させる)は、地球規模では達成できないという認識が広がりつつある。
こうした状況を踏まえ、新たに野心的で、かつ達成可能な目標を打ち立てることが重要になってきている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】