一般財団法人環境イノベーション情報機構
イングランド初の海洋保護ゾーンにランディ島を指定
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2010.01.21 【情報源】イギリス/2010.01.12 発表
イギリス・デボン北部のランディ島周辺の海域が1月12日、同日施行された海洋・海岸アクセス法の下、イングランド初の海洋保護ゾーン(MCZ)に指定された。新しい海洋保護ゾーンのネットワークは、イングランドの希少種や絶滅危惧種から通常の生物種まで、様々な海洋生物とその生息地等を保護しようとするものである。ランディ島は、長さ3マイル、幅0.5マイルほどの小さな島で、周辺の海域はアザラシが密集する生息地となっており、ロブスターや多様なサンゴも見られる。これまでは海洋自然保護区に指定されていた。今後、特別な保護のための目標が策定され、協議が行われる。
イランカ・デイビス政務次官(海洋環境担当)は、今回の指定をMCZネットワークの構築に向けた第一歩だと歓迎するとともに、「海中の出来事は見えにくいものだが、海洋生物にも陸地生物と同様の保護が必要で、この世界初の海洋・海岸アクセス法はそれを実現することができる」と述べた。
なお、現在、さらなる「海洋保護ゾーン」の指定に向け、4地域で地元グループや企業の協力を得た検討作業が進んでいる。【イギリス環境・食糧・農村地域省】