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環境ニュース[海外]

海洋酸性化 海洋生態系に深刻な影響

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.12.25 【情報源】国連/2009.12.14 発表

 生物多様性条約事務局は、海洋の生物多様性に対する、海洋酸性化の影響についての研究結果を発表した。研究は、国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)と共同で、300件以上の科学的な文献の分析を踏まえて行われた。
 この研究によると、海洋は、大気中に排出されたCO2の4分の1を吸収しており、その量は急速に増加している。一方で、CO2の吸収による酸性化によって海洋中の化学物質のバランスが 変化しており、2050年までに海洋の酸性度は150%増加すると予測されている。100倍以上のスピードでの酸性化は、過去2000万年間、経験したことのない変化である。
 また、海洋の酸性化により、2100年までに冷水サンゴの約7割が、酸性度の高い危険な水にさらされるおそれがある。さらに、CO2排出量の増加率が変わらなければ、生産力の高い北極海において、ミネラルが不足する事態になる。また、2050年までには、南洋において、石灰質を必要とする生物種(有孔虫、貝類、エビ、カニ等)をはじめ、多くの生物種が打撃を受ける恐れのあることが明らかになった。【UNEP】

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