一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP15直前 最後の準備交渉会合が終了
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.11.11 【情報源】国連/2009.11.06 発表
12月の第15回気候変動枠組み交渉締約国会議(COP15、コペンハーゲン会議)を目前に控え、最後の準備交渉会合が、スペイン・バルセロナで、11月2日〜6日まで開催された。今回の会合には、各国の代表団など、4500名以上が参加。進展のあった分野としては、地球温暖化の影響への適応、技術協力、途上国での森林減少を原因とする温室効果ガス排出量の削減対策などが挙げられている。
一方、あまり進展の見られなかった分野としては、先進国の中期的な排出削減目標の問題、さらに、途上国の排出削減対策や地球温暖化への適応対策を支援するための財源の問題が指摘されており、特に、この2つの問題を解決できなければ、コペンハーゲン会議で合意に達することはできない と国連気候変動枠組み条約事務局のデ・ブーア事務局長はコメントしている。
先進国に対しては、少なくとも100億ドル規模の財源を途上国に早急に提供するとともに、長期的な財政支援についても拡大の方針や長期的な約束を示す必要があるとしている。また、排出削減目標についても、一層の引き上げを求めた。
COP15は、デンマークのコペンハーゲンで、12月7日〜18日にかけて開催される予定。【UNEP】