一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス ブルトン海岸の緑藻から致死量の硫化水素
【大気環境 悪臭】 【掲載日】2009.09.01 【情報源】フランス/2009.08.20 発表
フランス・ブルトン海岸で緑藻が堆積している問題について、大気のサンプル調査の報告書が、ジュアーノ閣外大臣(エコロジー担当)に提出された。この調査は、コート・ダルモールの海岸で、馬が死亡した事故を受け、緑藻の分解時に発生する有害ガスについて実施されたもの。調査は国立産業環境・リスク研究所(INERIS)が実施した。報告書は、8月13日にサンミシェルアングレーブで実施された対策に基づくもので、緑藻の分解が、健康に危険性を及ぼすガスを一定濃度以上、排出している可能性があるか確認した。明らかになった主要成分は、吸い込むことで有害となる硫化水素。
今回の調査により、非常に局地的だが、数分間の曝露で、死亡するリスクがあることを示す数値が計測された。こうした状況は海岸に堆積した緑藻の分解条件にもよるが、報告書では、作業員や散歩する人々のための予防措置として、緑藻を除去することの重要性を指摘している。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】