一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 廃棄物対策予算を追加
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2009.05.11 【情報源】イギリス/2009.04.22 発表
イギリスのベン環境大臣は、2009年度予算が、有機廃棄物を利用したエネルギー生産や雇用創出への投資を奨励するとして、歓迎している。財務大臣は、嫌気性処理や廃棄物インフラに1000万ポンドを追加すること、また、埋立税を2013年まで、毎年1トン当たり8ポンドずつ引き上げることを発表した。これらの政策により、持続可能な廃棄物処理への投資を奨励し、CO2換算で年間85万トンの温室効果ガスを削減することができるという。
政府は、埋立処分する廃棄物量を減少させ、代替エネルギー源を探すことを約束している。
今回の1000万ポンドの予算は、代替エネルギー供給に大きな役割を果たすだけでなく、31万6000トンの食品廃棄物を埋立処分から回避し、温室効果ガスの排出を防ぐことになる。
イギリスでは、毎年、1億トン以上の有機物が生産されているが、嫌気性処理を行えば、200万世帯以上に熱・電力を供給することができる見込みだ。【イギリス環境・食糧・農村地域省】