一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連 森林減少・劣化に由来する排出削減 初のパイロット事業を実施へ
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2009.03.27 【情報源】国連/2009.03.18 発表
国連は、熱帯諸国で、森林減少・森林劣化に伴う温室効果ガスの排出を削減し、住民の生活を改善する5件のパイロット事業に、1800万ドルを支援することを発表した。焼畑や森林伐採、その他の森林減少に伴う温室効果ガス排出量は、世界全体の排出量の17%を占め、エネルギー部門に次ぐ、2番目に大きな排出源となっている。今回の事業は、アフリカ、アジア、南米で行われる。多くの国が、持続可能な森林管理を通じて、生態系を維持する戦略を実施する。
具体的な活動としては、森林減少や森林劣化に伴う排出量を測定するためのベースラインの設定、プログラムのモニタリング、先住民族や市民との協議、生物多様性の保全など他の取り組みとの連携、国の機関の能力開発などが想定されている。
この取り組みは、国連の森林減少・森林劣化に由来する排出削減プログラム(UN-REDD)の最初のステップとなるもの。UN-REDDは、国連食糧農業機関(FAO)、国連開発計画(UNDP)及びUNEPが協力して実施している。【UNEP】