一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 景観問題の諮問機関を設立
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2008.12.02 【情報源】フランス/2008.11.20 発表
フランスのコシュースコモリゼ閣外大臣(エコロジー担当)、ファルコ閣外大臣(国土整備担当)は、11月20日、新たな全国景観会議を正式に設立した。この会議は諮問機関として、景観政策の決定、実施、評価を行うとともに、欧州景観条約に関する事項も担当する。両大臣は、この会議に、(1)広告と市街地の入口部分、(3)景観とエネルギー、(4)生物多様性と景観 という3つの分科会を設けるよう提案している。また、コシュースコモリゼ閣外大臣は、最初の会議において、自らの希望として広告規制の強化を提案した。現行の規則は1979年のものであり、会議参加者の多数はこの規則の変更に関心を示した。
同大臣は「景観の保護、特に屋外広告による被害からの保護は、日常的な環境問題であり、国民の懸念事項の一つである」として、全国景観会議に屋外広告規制の強化を提案して欲しいと述べた。
さらに、ファルコ閣外大臣は、都市計画や建築からのアプローチ、国土計画からのアプローチの中で、住民の生活の質を中核に据え直してほしいという期待を示した。同大臣は「景観は国土と持続可能な開発の結びつきを作り上げるカギである。フランスの国土整備事業の中心に位置づけられる、繊細な、目に見えるものであることを再認識すべきである。その地域の質は、まず最初に視覚により評価される。地域への真の理解を深めなければならない」と強調した。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】