一般財団法人環境イノベーション情報機構
ウミガメ保全の状況に関する報告書が公表される
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2008.09.03 【情報源】国連/2008.08.20 発表
8月20〜23日に、インドネシアのバリで開催される「インド洋・東南アジアのウミガメ及びその生息地の保全・管理に関する協定」の締約国会議に向けて、ウミガメ保全の状況に関する報告書が公表された。当該地域のウミガメの状況は様々で、アカウミガメについては、南アフリカでは、営巣数が過去4年間で250頭から1750頭に増加したが、オーストラリア東部の個体数は激減した。また、アオウミガメは、オマーンでは現在でも生息数が多いが、インドネシアやフィリピンでは卵の乱獲や密猟で数が減少している。
ウミガメにとっての1番の脅威は、捕食されるといった自然現象だが、2番目は沿岸漁業での混獲、3番目は卵の採取となっている。
報告書では、オーストラリアやセーシェルでのウミガメ保護対策を紹介。同協定の27カ国の締約国のうち、8カ国でウミガメ保護のための国の行動計画が既に実施されており、10カ国で国家戦略が準備されているという。【UNEP】
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