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環境ニュース[海外]

2008年世界環境デー:悪い習慣を止めよう! 低炭素経済を目指して

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.06.11 【情報源】国連/2008.06.05 発表

 2008年の世界環境デー(6月5日)のテーマは「悪い習慣を止めよう! 低炭素経済を目指して」。
 メインの式典はニュージーランドで開催され、各国でも、低炭素経済やCO2排出量の少ないライフスタイルを促す様々なイベントが開催された。
 UNEPからは、低炭素型ライフスタイルを実現する簡単な方法を示す2冊の報告書、「悪い習慣を止めよう:気候ニュートラルのための国連ガイド」及び「観光分野における適応と緩和」が公表された。
 気候ニュートラルのための国連ガイドによると、個人が出すCO2排出量の約半分は各個人がコントロールできるもので(車の運転、飛行機の利用、自宅の冷暖房や電力消費)、残り50%の半分は職場から、10%強がインフラ維持や政府から、約20%が購入する製品の生産過程から となっている。車ではなく電車で通勤する、乾燥機を使わず洗濯物は自然乾燥する、省エネ電球に取り替える、お昼休みにパソコンを消すといった取り組みや、断熱や暖房システムの改善といった建物のエネルギー効率化でCO2排出量を削減することが可能。欧米諸国やオーストラリアの国民は、ちょっとした選択で、CO2排出量を38kgから14kgに削減することができるという。
 また、UNEPと世界観光機関(WTO)による「観光分野における適応と緩和」報告書では、飛行機に旅客が持ち込む荷物の量を減らす、マイレージを鉄道等環境にやさしい乗り物に使えるようにする、直行便を選ぶ、飛行機の利用年数を短くし最新の省エネ型機体に更新する といった取り組みが紹介されている。
 なお、今年、世界環境デーのホスト国となったニュージーランドは、UNEPの気候ニュートラル・ネットワーク(CN Net)の創立メンバーであり、2025年までに電力の90%を再生可能エネルギーで供給し、2040年までに運輸部門の排出量を半分にすることを目標に掲げている。世界環境デーに合わせて、ニュージーランドの環境リーダーに贈られる第18回グリーン・リボン賞も発表された。【UNEP】


2008年度世界環境デー

「悪い習慣を止めよう:気候ニュートラルのための国連ガイド」

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