一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 2007年大気質指標(最終版)を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2008.05.13 【情報源】イギリス/2008.04.29 発表
政府の持続可能な開発戦略の指標のひとつである「2007年版持続可能な開発のための大気質指標」(最終版)が発表された。この指標により、最も重大な健康影響をきたすとされる粒子状物質や地上レベルオゾンの年間汚染濃度等がわかる。主な結果は以下のとおり。
●都市部における粒子状物質のバックグラウンド濃度は22マイクログラム/m3(前年は24マイクログラム/m3)。過去5年間で変動しているが、1993年以降全体的には減少傾向。
●道路沿いの粒子状物質濃度は29マイクログラム/m3(前年は32マイクログラム/m3)。モニタリング開始(1997年)以降、基本的には減少傾向にあるものの、2001年以降は減少幅が小さい。
●地方部におけるオゾン濃度は、67マイクログラム/m3。前年は74マイクログラム/m3、1993年は68マイクログラム/m3であったが、長期的な傾向は不明。
●都市部におけるオゾンのバックグラウンド濃度は、57マイクログラム/m3。前年は61マイクログラム/m3、1992年には44マイクログラム/m3で、1992年以降、長期的には上昇傾向。
●都市部で大気汚染レベルが「高い」または「中程度」とされた日数は、地区毎の平均値で24日。前年は41日、1993年は59日。もともと前年との変動が大きいデータだが2007年も変化が顕著。
●地方部で大気汚染レベルが「高い」または「中程度」とされた日数は、地区毎の平均値で24日(前年は56日)。こちらも観測期間中の変動が激しい。【イギリス環境・食糧・農村地域省】