一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 新たな包装廃棄物リサイクル・リカバリー目標を発表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2008.02.25 【情報源】イギリス/2008.02.11 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省は2月11日、包装廃棄物のリサイクル・リカバリーに関する新目標値を発表した。この事業者向け新目標により、2008年だけでもCO2排出量を800万トン以上削減できると見込んでおり、向こう2年でさらに目標値を引き上げ(2009年に約25万8千トン、2010年に約28万5千トンの追加)、2010年には863万トン以上の削減を目指す。これらの値は、市場データや公衆協議の結果を受け、同省が当初示したものより高く設定された。
新リカバリー目標は、2008年に72%、2009年に73%、2010年には74%とし、EU容器包装指令の2008年最小限リサイクル目標60%を確実に達成する。これは「イングランド廃棄物戦略2007」の目標達成にも貢献するもの。
なお、アルミニウムとガラスに関しては、現在の市場の状況やリサイクル状況等を考慮した結果、同省が協議にかけた目標値より若干少なめとなった。この分を埋め合わせるため、全体のリカバリー目標値を引き上げ、最終的にCO2排出量が一層、減少するようにした。
また、リサイクル効果の高いアルミニウムに関しては、特に家庭廃棄物と路上ゴミからの空き缶の選別・収集を効率化させる必要性が指摘されている。同省は、来年にかけて、企業、地方自治体及び「廃棄物・資源行動プログラム(WRAP)」等と連携し、リサイクル率向上のための措置を検討する。
ラドック廃棄物担当大臣は、「企業、政府そして消費者が温室効果ガス削減に取り組む上で、包装物のリデュース・リカバリー・リサイクルは重要な方法だ」とし、この高い新目標値は、気候変動に立ち向かうイギリスのコミットメントの表れだと述べた。
目標値については、議会の承認を得る必要がある。【イギリス環境・食糧・農村地域省】