世界経済フォーラム　国連事務総長が水問題への対応、ミレニアム開発目標の達成を呼びかける

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2008.02.07 【情報源】国連／2008.01.24 発表

　国連の潘（バン）事務総長が1月24日、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムで演説し、ミレニアム開発目標を達成するためにも、水不足の問題に取り組んでいく必要性を訴えた。
　潘事務総長は、気候変動と水の危機によって、46カ国で武力紛争が勃発する危険性があるとしたインターナショナル・アラートの報告書を引用しつつ、水不足による環境ストレスは紛争につながり、とりわけ途上国では深刻な事態となるおそれがある　と強調。「昨年、気候変動について行ったことを、2008年は水問題、開発問題のためにやりたい」と述べ、2008年9月にミレニアム開発目標、特にアフリカに焦点を当てた国連のハイレベル会合を開催する方針を明らかにした。
　また、水問題について、事務総長は、各国政府の取り組みとリーダーシップが必要だとしつつ、民間セクターにも一定の役割があると指摘。国連グローバルコンパクトが2007年7月に打ち出した「CEOウォーター・マンデート」に企業が20社程度しか参加していない現状を訴え、参加を呼びかけた。【国連ニュースセンター】