一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 大雨時の流出水対策は低影響開発型で 報告書を公表
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2008.01.22 【情報源】アメリカ/2008.01.08 発表
EPAは、1月8日、大雨時の流出水対策に関する新たな報告書「低影響開発戦略および実施による洪水コストの削減」を公表した。この報告書では、低影響開発(LID)の経済的なメリットを示す、17件の事例研究の成果が示されている。
LIDは、当該地域が開発される以前の自然な水の動きを、浸透、蒸発散、当該地域での再利用といった技法で再現しようとするもの。良く利用される手法としては、雨水涵養機能のある庭園、湿地、貯水池、雨水枡、透水性舗装、草屋根などが挙げられる。大雨時の流出水をその発生源で管理する画期的な手法である。
報告書では、ほとんどの事例で、環境パフォーマンスを改善しながら、コストを削減できた点が強調されている。節約できた資本額は15〜80%ほどであったが、例外的に、LIDの事業コストが通常の洪水管理コストを上回ったケースもあった。LIDの手法がさらに広まれば、価格が下がる可能性もある。【EPA】