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環境ニュース[海外]

フランス エネルギー効率化証書制度により、パリ市の電力消費量に匹敵する省エネを実現

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2007.11.28 【情報源】フランス/2007.11.15 発表

 フランスのボルロー エコロジー持続可能な開発国土整備大臣は、エネルギー効率化証書制度が開始されてから1年が経過したことを受け、同証書を奨励する総括を策定・公表した。
 エネルギー政策の方針を示す2005年7月13日法は、エネルギー効率化を促進するため、市場メカニズムを活用した、新たな手段を導入した。これがエネルギー効率化証書、いわゆる「白い証書(certificats blancs)」である。電力会社、ガス会社などのエネルギー供給企業は、2006年〜2009年に54TWhのエネルギーを削減することを義務付けられているが、この目標を達成するために、白い証書を利用することができる(証書は取引可能)。
 2006年に制度が実施されて以来、37件の証書が発行され、その合計は5.5 TWh、2006−2009年の目標の10%を達成した。「白い証書」制度によって、既に、パリの年間電力消費量にほぼ匹敵する量の、エネルギー効率化が進んだことになる。
 電気、ガス、熱市場の主要事業者は、間もなく証書の最初の取得者となる。この4ヶ月間で約4.8 TWh分のエネルギー効率化が証明されたように、この分野は急速に拡大しつつある。
 エネルギー効率化の大部分は、熱効率を上げる暖房工事や断熱工事によるもので(全体の90%以上)、ほとんどが住宅部門での対策による(95 %)。
 ボルロー大臣は、「措置の第一回目の総括には、実に勇気付けられる」と評価し、エネルギー効率化、特に建物部門についてはかなりの可能性があるとして、「環境懇談会(環境グルネル)とともに対策のスピードを上げていく」と述べた。【フランス エコロジー持続可能な開発国土整備省】

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