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環境ニュース[海外]

UNEP 北京オリンピックに向けた環境報告書を公表 大気汚染、カーボン・オフセットなどが課題

エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2007.11.01 【情報源】国連/2007.10.25 発表

 UNEPによる北京オリンピックの環境報告書「2008年北京オリンピック−環境レビュー」が、10月25日に公表された。UNEPのシュタイナー事務局長は、「環境面からは、2008年北京オリンピック及びパラリンピックの最初のスコアカードは好ましいものとなっている」と評している。
 報告書によると、廃棄物処理システムやクリーンな交通システム、水処理、緑地帯の設置(580ヘクタールに及ぶオリンピック森林公園の整備)など様々な環境対策が導入されている。また、会場施設では、ヒートポンプを活用した最先端の冷暖房システムやソーラー発電、リユースリサイクル計画なども準備されている。
 多額の投資が成果を上げていると評価された一方、残された課題として、以下のような点が指摘された。この中には、オリンピック特有の課題もあるが、北京市が直面している一般的な課題も含まれている。
大気汚染 SO2やCOなどによる汚染は改善してきているが、粒子状物質による汚染は、世界保健機関(WHO)の大気質ガイドラインを超えたままである。黄砂のような砂塵嵐が多いことも課題となっている。
温室効果ガスの相殺(カーボン・オフセット):トリノ・オリンピックや2006年FIFAワールドカップで行われたようなカーボン・オフセットが実施されていない。
●公共交通機関:公共交通機関が整備・拡張されているにもかかわらず、あまり利用されていない。利用を促進する対策やインセンティブを供与するよう地方政府に勧告する。
【UNEP】

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