一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワシントン条約締約国会議が閉幕 ヨーロッパウナギを附属書II種に
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.06.25 【情報源】その他/2007.06.15 発表
オランダのハーグで開催されていたワシントン条約締約国会議は、野生生物の国際的な取引の規制を強化・改善する100以上の決議を採択して、6月15日に終了した。今回の会議では、附属書I種(商業目的の国際取引を原則禁止)にスローロリス、ノコギリエイ等を、附属書II種(商取引に輸出国の許可が必要)にヨーロッパウナギ、ブラジルボク等を追加することが合意された。
また、ボツワナ、ナミビア、南アフリカに対して、政府が保有している象牙約60トンを、1回に限って輸出することが認められた。南アフリカ諸国は、この取引後、9年間は「休息期間」として新たな商取引の提案を行わないことにも合意した。
新たに注目された問題としては、野生生物の取引に依存している貧しいコミュニティの生活を守る必要性、インターネットを通じた野生生物取引の増加などがある。今回の会議では、こうした問題やその他の課題に対応するため、2008〜2013年の戦略ビジョンも採択された。【ワシントン条約事務局】【UNEP】