一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU より安全な船舶の解体に関するグリーンペーパー公表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.06.01 【情報源】EU/2007.05.22 発表
欧州委員会は、老朽化した船舶が、労働者及び環境に配慮して解体されるようにするための協議文書を公表した。世界中で年間200〜600艘の商業船がリサイクルのために解体されている。その多くが、バングラディシュ、インド、パキスタンといった南アジア沿岸において、危険でかつ汚染された状態(PCBやアスベストへの曝露など)で解体されていることを踏まえ、この協議文書は、国際海事機関(IMO)で準備されている、安全な船舶リサイクルに関する条約案の策定・発効までの間に、EUレベルでとりうる一連の選択肢を掲げている。
長期的にはクリーンな解体を支援する制度が必要だとして、「船舶解体基金」のような制度を設け、船舶業界から課徴金を徴収することなどが提案されている。また、短期的には、廃棄物輸送規則の執行の強化、クリーンな解体施設のリストの公表といった措置も提案されている。
グリーンペーパーへの意見募集期間は、9月30日まで。【欧州委員会環境総局】