一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 エネルギー・気候変動に関する政策パッケージを提案 EU単独でも2020年までに温室効果ガスを20%削減
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.01.22 【情報源】EU/2007.01.10 発表
欧州委員会は、1月10日、気候変動対策としての新たなエネルギー政策を確立し、EUのエネルギー安全保障及び競争力を促進するため、包括的な政策パッケージを提案した。この政策パッケージ案は、温室効果ガス及び再生可能エネルギーについて野心的な目標を設定し、域内エネルギー市場の創設を目指し、効果的な規制を強化するものである。
欧州委員会は、ポスト2012年の枠組みについて国際的な合意に達する場合には、先進国は、2020年までに30%の排出削減を行うべきだ としている。
その一方で、EU単独でも行う約束として、2020年までに、温室効果ガス排出量を少なくとも20%削減する という目標を掲げるよう提案する。
この政策パッケージ案は、(2)本物の域内エネルギー市場の確立、(2)低炭素エネルギーへのシフト(エネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を、2020年までに20%とする拘束力のある目標)、(3)エネルギー効率化 という3つの柱で構成されている。
ドイツのガブリエル環境大臣、イギリスのミリバンド環境大臣らは、欧州委員会の提案を歓迎するコメントを出している。【欧州委員会環境総局】【ドイツ連邦環境省】【イギリス環境・食糧・農村地域省】