一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 公共放送の任務に「環境、持続可能な開発」に関する情報提供を盛り込む
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2006.08.31 【情報源】フランス/2006.08.21 発表
フランスのオラン エコロジー・持続可能な開発大臣は、公共テレビ・ラジオ番組において、環境や持続可能な開発を考慮することを盛り込んだ、公共放送任務文書を受け取った。これまで、公共放送の任務文書では、フランス語、道路の安全、宗教番組、消費者情報、外国人の統合、ドラマ、舞踊、文学、歴史、映画、造形美術、シャンソンなどに関する義務が盛り込まれていたが、環境や持続可能な開発分野の義務は無かった。
しかし、環境保護は、1976年7月10日法により、公益と宣言されている(1995年2月2日法により強化され、再度決定)。また、環境憲章が承認されたことから、視聴覚公共政策分野にも組み入れられることとなる。今回、公共テレビ・ラジオ局の任務文書に、以下の事項を挿入することにより、視聴覚番組で、環境や持続可能な開発に関する問題が一層、考慮されることになる。
a) 環境保護は、公共テレビの任務文書に示された他の業務と同様に重要である(第6理由書き)
b) 公共視聴覚は、環境分野の教育、育成、情報提供の義務を有する(8条)
また、市民は、環境及び持続可能な開発問題に関する情報やその進展に、一層、アクセスできるようになる。
なお、関係する放送局は、フランス第2、3、4、5チャンネル、ラジオフランス、RFI、RFOである。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】