一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス エネルギー・レビュー報告書を公表 省エネ、再生可能エネルギー、原子力発電への道を示唆
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2006.07.21 【情報源】イギリス/2006.07.11 発表
イギリス貿易・産業省は、7月11日、今後30年〜40年のエネルギー政策の枠組みを示す「エネルギー・レビュー」報告書を公表した。報告書は、エネルギー政策が直面する課題として、気候変動とエネルギー安全保障の2つを指摘。エネルギー需要を削減し、炭素排出の少ないクリーンなエネルギーミックスを確保し、エネルギー事業の計画手続きを合理化するよう提案する。
このうち、エネルギーミックスの改善については、電力供給に占める再生可能エネルギーの割合を増加させるため、現在の目標(2020年までに20%)を改正することとされた。また、原子力発電所の新設を促進する措置も盛り込まれた。
この他、炭素固定・貯蔵に関する障壁の除去、EUの排出量取引制度の強化なども盛り込まれている。
今回、提案された一連の対策により、2020年までに、炭素排出量を年間1900万〜2500万トン削減できるという(これは、オーストリア、またはギリシャの年間排出量に相当)。【イギリス貿易・産業省】