一般財団法人環境イノベーション情報機構
ボン条約第8回締約国会議 移動性野生動物種の保護、鳥インフルエンザ対策を強化へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.12.01 【情報源】国連/2005.11.18 発表
「移動性野生動物の種の保全に関する条約(ボン条約)」の第8回締約国会議が、2005年11月16日〜25日にかけて、ケニアのナイロビにて開催された。今回の会議のテーマは、「2010年に向けて動く」。これは、2010年までに、地球規模での生物多様性の損失を喰い止めるという目標を達成しなければならない緊迫感を表現している。
会議では、絶滅のおそれがある移動性野生動物種の保護、鳥インフルエンザ対策などについて話し合われ、以下のような決定がなされた。
●保護対象リストへの動物種の追加(ウバザメ、地中海のマイルカ、マダガスカルカンムリサギ、バスラオオヨシキリ等)
●鳥インフルエンザの早期警戒システムの設立、渡り鳥に関する鳥インフルエンザの知見を深めるための7点の計画の実施
●西アフリカのゾウと中央アジアのサイガアンテロープに関する越境保護活動を促進するための協定、覚書の締結(関係国によるもの)
●イルカ、小型鯨類の混獲対策
●アフリカ及びユーラシアにおける移動性の猛禽類、フクロウ類の保護事業(イギリスの主導によるもの)
●ボン条約関係予算
【UNEP】