一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ・オーストラリア・アジア諸国 気候変動対策で新たなパートナーシップを打ち出す
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.08.10 【情報源】アメリカ/2005.07.27 発表
アメリカ、オーストラリア及びアジア諸国の間で、7月28日、「クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ」が打ち出された。このパートナーシップは、クリーンで効率的な技術の開発・利用・移転を通じて、環境汚染の削減やエネルギー安全保障、気候変動問題に取り組んでいくことを目指すもの。アメリカの主導により、オーストラリア、中国、インド、韓国及び日本が参加する。
これら6カ国は、ラオス・ビエンチャンで開催中のASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラムの場で、新たなパートナーシップに関するビジョン・ステートメントを発表した。エネルギー効率化、クリーン石炭、天然ガス、炭素隔離・貯留、自然エネルギーなど、既存技術・新興技術の開発や移転を促進するとともに、中長期的には、水素や次世代核分裂・核融合エネルギーなども念頭において、協力を進めるという。なお、このパートナーシップは、京都議定書に代わるものではなく、同議定書を補完するものであることが同ステートメントに明記されている。
アメリカのブッシュ大統領は、詳細について、今秋、参加国との間で協議するよう、ライス国務長官とエネルギー省のボドマン長官に指示している。
また、UNEPのテプファー事務局長は、新たなパートナーシップを歓迎しつつ、京都議定書の代替とはならない点を強調した。ドイツのトリッティン環境大臣も、「この協定は、多国間の協力を促進するものになるが、温室効果ガス排出削減の目標を伴った京都議定書の代替案にはならない」とコメントした。【ホワイトハウス】【UNEP】【ドイツ連邦環境省】
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