エネルギー使用製品のためのエコデザインに関する指令に署名

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2005.07.22 【情報源】EU／2005.07.04 発表

　EUは、先週（7月4日の週）、電気製品などによる温室効果ガスの排出削減を目指す新たなEU指令に署名した。
　この「エネルギー使用製品のためのエコデザイン枠組み指令」は、商業用設備や部品の他、ボイラーや食器洗浄器、コンピューターなどの日用品について、エネルギー効率の基準を設定するもの。また、省エネに加え、環境への悪影響（資源の利用や廃棄も含む）を最小化するような製品設計をメーカーに奨励するのが目的だ。
　欧州委員会によれば、エネルギー効率的な機器を利用することで、ヨーロッパでは2010年までに、CO2排出量を1億8000万トン削減することができるという（京都議定書目標の半分に近い）。同指令は、エネルギー効率化に関するグリーンペーパーで提案された、エネルギーを20％節約するという目標の達成にも役立つ。
　同指令では、義務的な基準を示すことに重点が置かれているが、メーカーが自主的に製品の改善を図ることも目指している。同指令は、メーカーのための明確なアジェンダを設定し、パフォーマンスの悪い製品を市場から除去し、EU25カ国内で自由に取引ができるようにすることで、持続可能な製品の革新と取引を促進するものと期待される。【イギリス環境・食糧・地方事業省】