一般財団法人環境イノベーション情報機構
モントリオール議定書締約国特別会合 2006年の臭化メチルの使用削減について合意
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2005.07.14 【情報源】国連/2005.07.01 発表
モントリオール議定書締約国の特別会合が7月1日、カナダ・モントリオールで開催され、先進国において、2006年の臭化メチルの使用を2005年より削減することが合意された。農作物の燻蒸剤などに使用されている臭化メチルは、オゾン層破壊物質であるため、先進国では2005年1月1日までに完全に使用を廃止することが合意されていた。ただし、技術的もしくは経済的に実行可能な代替物質が無い場合、各国政府は、同議定書に基づき、暫定的に廃止期限の免除を要請できることになっている。今回の決定で、先進国の2006年の不可欠用途使用量は13,014トンとなり、2005年に比べると約20%削減された。なお、269トン分の承認勧告については、12月の会議に最終的な決定が先送りされた。
一方、途上国での臭化メチル使用量は1998年の18,140トンをピークに、2003年は11,858トンまで減少している。途上国については、2015年までに段階的に廃止することとされている。
次回のモントリオール議定書締約国会合は、12月にセネガルのダカールで開催される予定で、前述した2006年の269トン分と2007年の先進国の不可欠用途使用量、および2006〜2008年に途上国が削減義務の履行のために利用できる資金について検討する予定である。【UNEP】