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環境ニュース[国内]

知床世界遺産登録に向けた海洋保護強化策をIUCNに回答へ

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2005.03.28 【情報源】環境省/2005.03.24 発表

 2005年3月24日に北海道羅臼町で開催された「知床世界自然遺産候補地地域連絡会議(注1)」で、環境省は国際自然保護連合(IUCN)から05年2月2日付けで同省に送付された書簡の回答案を説明した。
 この書簡は世界遺産委員会の諮問機関であるIUCNが、日本が世界自然遺産に推薦している知床について、(1)海域管理計画での海洋性種保護規定強化、(2)推薦地海域の拡張−−の2点について対応可能か日本政府の見解を求めたもの。
 環境省が今回の会議で説明した回答案は、(一)海洋性種保護強化策として「海域管理計画」の策定時期を10年以内から3年以内に早める。計画は漁業者・漁業団体が対象海域で実施している自主管理措置をもとに、海洋生物・海洋生態系保全との両立をめざすものとする、(二)推薦地海域は、現行の距岸1キロメートルから、水深200メートルの陸棚を含む距岸3キロメートルに拡張する。拡張する海域部分は自然公園法に基づく知床国立公園として保護する−−などの内容。
 05年3月31日までにユネスコ世界遺産センターとIUCNへ提出する見込みだ。
 なおIUCNは、この日本の回答を踏まえ、05年5月末頃までにユネスコ世界遺産センターに新規推薦物件の評価報告書提出することになっている。7月に南アフリカのダーバンで開催される第29回世界遺産委員会では、この報告書を基に登録の可否が検討されることになる。

 (注1)知床の世界遺産登録に関係する行政機関、地元関係団体で構成される会議で、登録に向けた候補地の管理方向性を検討している。【環境省】

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